【ソウル聯合ニュース】米アップルが12日にスマートフォン(スマホ)「iPhone(アイフォーン)」の新モデルを発表するが、「iPhone8」になるとみられる高価格機種についてサムスン電子をはじめとする韓国メーカーが実質的に販売価格を決定するとの見方が出ている。さまざまな先端機能のために搭載される有機ELパネル、NAND型フラッシュメモリーチップ、プリント基板、デュアルカメラモジュールなどの多くを韓国企業が供給しているためだ。 関連業界によると、「8」にはデュアルカメラやフレキシブル有機ELディスプレーなどが搭載され、容量が最も少ない32ギガバイト(GB)モデルが999ドル(約11万円)程度と、647ドルで発売された直前モデル「iPhone7」に比べ50%以上高くなる見通しだ。製品のスペック向上、最近の半導体メモリーやディスプレーパネルの値上がりが主因と分析される。 実際、スマホ向けNAND型フラッシュメモリーの価格は、広く使われる128ギガビット(Gb)基準で今年に入り37%跳ね上がった。iPhoneに使用されるNAND型フラッシュメモリーは、今年1~3月期の世界シェアが36.7%に達するトップメーカーのサムスン電子、11.4%でシェア4位の韓国・SKハイニックスからの供給が多いとされる。 また、世界のスマホ向け有機ELパネルの供給はサムスンディスプレーが事実上、独占状態にある。「7」に搭載された液晶パネルと比較すると、有機ELパネルの平均販売価格は2倍程度に達するとされ、メモリーと同じく「8」の価格上昇の大きな要因となりそうだ。 このほか、「8」に搭載されるデュアルカメラのモジュールは韓国のLGイノテックが多くを生産しており、サムスン電機と韓国中小メーカーが製造するスマホ向けプリント基板も「8」に使用されると伝えられた。 業界関係者は「近ごろアップルやサムスン、LGなどのスマホメーカーがハードウエアのスペックで差別化を図っており、部品コストが大きくのしかかっている」と説明。「スマホ部品の技術力で韓国企業が先行しているため、iPhoneだけでなく他企業(のスマホ)に対する影響力が大きくならざるを得ない」と話している。
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