聴取を終え車に乗り込む李在鎔氏=14日、ソウル(聯合ニュース)
聴取を終え車に乗り込む李在鎔氏=14日、ソウル(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国最大の財閥・サムスングループの事実上のトップ、李在鎔(イ・ジェヨン)サムスン電子副会長は14日午前1時ごろ、朴槿恵(パク・クネ)大統領の疑惑などを調べる特別検察官の捜査チームによる約15時間に及ぶ聴取を終え、すぐにソウル・瑞草のサムスン社屋に向かい深夜の会議を行ったようだ。李氏は朴大統領の親友、崔順実(チェ・スンシル)被告側への贈賄などを疑われている。 李氏が聴取を受けている間、特別検察官の事務所から3~4キロの場所にある瑞草の社屋では、グループの司令塔となる未来戦略室の社員・役員200人ほどが緊張状態で待機していた。 李氏は社屋に到着するとすぐに崔志成(チェ・ジソン)未来戦略室室長(副会長)をはじめとする同室の幹部を集め、1時間ほど捜査への対策などを議論し、懸案を確認した後に帰宅したとされる。 サムスンは、李氏を含め、崔被告絡みの疑惑に関与した複数の幹部について特別検察官が逮捕状を請求する可能性を念頭に、贈賄容疑を免れる方策を講じている。 特別検察官は贈賄容疑などでの李氏の逮捕状請求を先月19日に裁判所に棄却されて以降、広範囲な裏付け捜査を実施した。それにより、サムスングループ傘下のサムスン物産と第一毛織の合併に伴うグループ会社間出資の解消に関し公正取引委員会がサムスン側に便宜を図った疑い、サムスンバイオロジクスの上場に際して金融監督委員会の助力を受けた疑い、馬術選手だった崔被告の娘が使う馬の購入をサムスンが支援した疑いなど、新たな容疑が浮上している。 これに対し、サムスン側は釈明を重ねてきた。ある関係者は「青瓦台(大統領府)の強要で崔被告とその娘を支援したのは事実」としながらも、問題となっている馬の購入過程には全く介入していないと疑惑を否定した。その上で「いくら違うと言ってもサムスンに関する疑惑が次々に提起されるが、ほとんどは事実とかけ離れたもの」と話した。
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