KOSDAQに上場した大手芸能事務所と機関投資家が株価を操作して巨額を得た手がかりをつかんだ検察が捜査に着手した。(写真はソウル南部地検 / 写真提供:news1)
KOSDAQに上場した大手芸能事務所と機関投資家が株価を操作して巨額を得た手がかりをつかんだ検察が捜査に着手した。(写真はソウル南部地検 / 写真提供:news1)
KOSDAQに上場した大手芸能事務所と機関投資家が株価を操作して巨額を得た手がかりをつかんだ検察が捜査に着手した。

 ソウル南部地検が、江南(カンナム)にある大手芸能事務所を家宅捜索したという。

 この大手芸能事務所には、有名なガールズグループなどアイドルスターが次々に契約を結んで急成長し、2014年にはKOSDAQ上場に成功した。

 昨年7月には有名タレントを移籍させるとして、2万1000ウォン(約1900円)だった株価は2万7000ウォン(約2500円)に急騰した。当時、大株主で事務所代表のA氏は、100万株をブロックディール(時間外大量売買)形式で10の機関投資家に売却し、235億ウォン(約21億3000万円)を儲けた。

 ブロックディールは、大量の株売買による市場の衝撃を減らすために、株主が望む価格に株式を取引する制度で、検察はA氏が有名タレントを移籍させるという情報を機関投資家に事前に知らせ、ブロックディール売却に成功したと見ている。

 機関投資家は、市価より400ウォン(約36円)安い価格で株を大量買い付けした後、有名タレント移籍の発表によって株価がストップ高に達すると、すぐに売り戻して100億ウォン(約10億円)台の収益を残した。

 後から株を買った個人投資家は売りが殺到して大きな損失となり、1年が過ぎた今、該当の株は最高値の半分ほどとなる1万4000ウォン(約1300円)にとどまっている。

 検察は相場操縦などの容疑でA氏と機関投資の取引担当者を被疑者として呼び、調査を行う予定だという。

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