さゆりの非婚出産、韓国では試みることさえできないのはなぜ?(画像提供:wowkorea)
さゆりの非婚出産、韓国では試みることさえできないのはなぜ?(画像提供:wowkorea)
「韓国では結婚した人だけが試験管(ベビー)が可能で、(その他の)すべては違法だった」

韓国で芸能活動をしている日本出身の藤田さゆりさん(芸名さゆり)が非婚の状態で日本で精子の提供を受けて、2020年11月に息子を出産した後に明らかにした心境だ。

大韓産婦人科学会が婚姻の状態でのみ体外受精施術をできるようにした現行の倫理指針を改正せよとする国家人権委員会の勧告を拒否した。韓国では非婚女性の試験管施術の選択が制約される見通しだ。

国家人権委員会は「補助生殖術倫理指針」を改正せよとする勧告を産婦人科学会が受け入れなかったと、30日に明らかにした。

問題となった指針は「体外受精施術は原則的に夫婦(事実婚を含む)関係で施行されなければならない」と明示し、非婚女性を相手にした試験管施術を遮断した。

これに対して、国家人権委員会は個々人の生活の多様性を認めて、女性の自己決定権を積極的に保障すべきとして、今年5月に産婦人科学会に倫理指針の改正を勧告した。

しかし、産婦人科学会は「第3者の生殖能力を利用して補助生殖術によって出産することは、精子提供者と出生児の権利保護次元で論議しなければならない重大な問題」として、これを拒否した。

産婦人科学会は「(非婚)独身者の補助生殖術を許容する国家は、『同性カップルの補助生殖術』も許容している」とし「社会的合意が先行されなければならない」と指摘した。

これに対して、国家人権委員会の差別是正委員会は、「非婚女性の出産に対する自己決定権など事案の本質をきちんと認識できなかったもの」とし「社会的合意は大韓産婦人科学会が任意に断定して判断する事案ではない」と指摘した。
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