北朝鮮が昨年1月から新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため国境を封鎖したのに加え、地域間の移動を制限し、国連機関の職員が現場調査や事業の管理監督を行うのが困難になったことが背景にある。
OCHAは北朝鮮の食糧状況については「深刻な不安定状態」と分析した。その上で、「年末までに状況が一層悪化する」との見通しを示した。
アフガニスタンやミャンマーなど人道危機国とした30カ国・地域は支援の対象となった。
一方、国連食糧農業機関(FAO)がまとめた報告書では、食糧支援が必要な44カ国に北朝鮮が含まれた。同機関は「北朝鮮住民の多数が食糧不足で苦しんでおり、摂取している食品も多様ではない」と分析した。また、北朝鮮の国境封鎖措置により、食糧と人道支援物資の支援が困難になったことを食糧難の主な要因に挙げた。
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