ソウル市の不動産対策、抑制効果現れずマンション価格上昇=韓国(画像提供:wowkorea)
ソウル市の不動産対策、抑制効果現れずマンション価格上昇=韓国(画像提供:wowkorea)
ソウル市は今年4月末、再建築・再開発市場を安定させるために、マンション価格が高騰している狎鴎亭・汝矣島・木洞・聖水洞の4区域を土地取引許可区域(取引時に役所の許可が必要)に指定した。しかし、それ以降も該当地域のマンション価格が平均で4億ウォン(約3860万円)以上も上昇していることが分かった。

 18日、国会国土交通委員会所属で、与党「共に民主党」のキム・フェジェ議員が、国土交通部から提出を受けた「狎鴎亭・汝矣島・木洞・聖水洞一帯の土地取引許可区域におけるマンションの取引現況」資料によると、許可区域指定後に該当地域で取引が行われたマンションは41戸だった。

 このうち、許可区域指定前後の実勢価格が比較できる38戸を分析した結果、78.9%に当たる30戸が許可区域指定後も価格が上昇していたことが分かった。横ばいは2戸、下落した価格で取引したのは6戸に過ぎなかった。

 38戸の売買価格は許可区域指定前より平均4億393万ウォン(約3900万円)値上がりしたことが分かった。

 許可区域指定後、10億ウォン(約9640万円)以上跳ね上がったマンションもあった。カンナムグ・アックジョンドン(江南区狎鴎亭洞)にある漢陽8次マンションの専用面積210.1平方メートルは、先月23日に72億ウォン(約6億9430万円)で取引され、許可区域指定直前の取引(昨年7月)である47億8000万ウォン(約4億6090万円)と比べ24億2000万ウォン(約2億3340万円)上昇した。

 狎鴎亭現代2次マンションの専用面積160.28平方メートルは、先月2日に58億ウォン(約5億5930万円)で売買され、直前の取引だった昨年12月の43億ウォン(約4億1460万円)より15億ウォン(約1億4460万円)上昇した。

 ヤンチョング・モクトン(陽川区木洞)の新市街地1団地154.44平方メートルは3億6000万ウォン(約3470万円)、新市街地2団地65.25平方メートルは1億2500万ウォン(約1205万円)がそれぞれ上昇するなど、億単位(千万円単位)で上昇したマンションも多数あった。

 キム議員は「呉世勲市長型の民間開発が、ソウル市住宅価格の不安を拡大させている」とし、「今からでも呉世勲市長の投機を助長させる不動産政策を見直すべきだ」と述べた。
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