韓国現代自動車が都心型デリバリー試験サービス開始、電気トラックで配送(画像提供:wowkorea)
韓国現代自動車が都心型デリバリー試験サービス開始、電気トラックで配送(画像提供:wowkorea)
現代自動車グループは現代百貨店、コールドチェーン物流代行会社チーム・フレッシュと共に7月19日から10月までの約3か月間、電気自動車(EV)の小型トラックを利用した配送試験サービスを行うことを明らかにした。

EV小型トラック「ポーターEV」4台を投入し、注文から最小10分、最大30分以内に果物や野菜、肉など生鮮食品の配送を行う計画だ。また顧客が希望時間を設定した場合には、予約配送サービスも提供する。

このサービスのため現代自動車グループは、車両と端末、プラットフォームを通じた物流ソリューションを提供する。現代百貨店は荷主としてオンラインモール「現代食品館ツーホーム」アプリを利用した注文・決済・顧客サービスを担当するほか、チーム・フレッシュは車両およびドライバーを管理し、顧客に商品を配送する。

試験サービスは現代百貨店アプクジョン(狎鴎亭)本店から半径3キロメートル内の地域で行われ、低床車両2台と高床車両1台、荷台に窓が付いた高床車両1台の計4台が導入される。現代自動車グループは量産型「ポーターEV」を、コールドチェーンに対応する「移動型マイクロ・フルフィルメントセンター(小型物流総合代行施設)」車両として改造、提供し、今後物流車両としての商品性もテストする。

低床車両では作業効率と空間活用率を最大化し、冷気の損失を最小化するため3つの空間(2つの冷蔵空間、1つの冷凍空間)に分割した。荷台部分に空きスペースがなく最大限多くの物資を積載できる。また一方のドアを開けても、他方の空間の冷気損失はほぼ発生しない。

高床車両の場合、冷蔵スペースと冷凍スペースの間にスライディングドアを設置し、動線が自由になるような設計とした。窓がある車両は生鮮食品が外から見えて視覚的な効果を高められるほか、広告映像を流せるディスプレーも設置している。

現代自動車グループは今回の都心型デリバリー試験サービスの結果を基に、配送品目と地域、協力対象など事業領域を持続的に拡大し、今後は自律走行車による配送へもつながる未来型の物流事業に向けた準備を進める予定だ。

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