◇WTO事務局長選 韓国候補は撤退か 世界貿易機関(WTO)が事務局長選を巡って加盟国を対象に行った調査で、ナイジェリアのオコンジョイウェアラ元財務相が韓国産業通商資源部の兪明希(ユ・ミョンヒ)通商交渉本部長を上回る支持を得たことが確認された。韓国政府は全会一致の合意を目指す手続きが残っているため、米国など兪氏を支持した国と協議し今後の対応を決める方針だが、状況は厳しい。兪氏には撤退するか、次期事務局長を承認する11月9日の一般理事会までに逆転を狙う選択肢がある。ただ、支持の差が予想より大きく、最後まで争うことは難しいもようだ。オコンジョイウェアラ氏は163加盟国(欧州連合=EU=は除く)のうち、104カ国の支持を得たと主張している。韓国の外交消息筋は「逆転は困難な状況だが、われわれを支持した米国の立場もあり、辞退するかどうかを決められず苦心している」と述べた。 ◇李明博元大統領 きょう最高裁判決 横領や収賄などの罪に問われ、二審で懲役17年などの実刑判決を受けた元大統領、李明博(イ・ミョンバク)被告の上告審判決公判が29日、大法院(最高裁)で開かれる。2008年から5年間、大統領を務めた李被告は18年4月に起訴された。自動車部品会社「ダース」を実質的に所有して会社の資金約349億ウォン(約32億円)を横領した罪や、ダースの米国での訴訟費用をサムスン電子に肩代わりさせるなどして総額163億ウォンを受け取った収賄罪などに問われている。◇サムスン電子の営業益 2年ぶり高水準に サムスン電子が29日発表した7~9月期の連結決算によると、本業のもうけを示す営業利益は前年同期比58.8%増の12兆3500億ウォン(約1兆1537億円)だった。四半期の営業利益が10兆ウォンを超えるのは、半導体「スーパーサイクル」と呼ばれる好況期だった2018年10~12月期(10兆8000億ウォン)以来。同年7~9月期の17兆5700億ウォンに次いで2年ぶりの高水準となった。◇冷え込む朝 各地で最低気温5度以下に 29日は全国的に晴れて各地で最低気温が5度以下に下がり、寒い朝となった。江原道の山間地方と忠清北道北部、慶尚北道北部の内陸地方には寒波特報が発令され、最低気温が前日(3~12度)より10度以上低くなった。気象庁の関係者は「その他の地域でも最低気温が6~9度下がったため、健康管理に留意してほしい」と呼びかけた。
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