韓国で、インフルエンザワクチンの接種後に死亡する事例が相次いでいる。

 22日、キョンナム(慶南)チャンウォンシ(昌原市)の斎場で取材に応じたアン某さん(52)は、父親の突然の死を受け入れられないようすだった。

 アンさんの父親Aさん(73)は前日午後6時16分ごろ、昌原にある銭湯で遺体となって発見された。Aさんは去る19日午前、近くの療養病院でインフルエンザ予防接種を受けた。アンさんとアンさんの母親キム某さん(75)の話では、亡くなったAさんは健康で体力にも問題なかったという。

 死亡当日、Aさんは普段から肩に痛みを感じていたというが、ワクチン接種後にいつもより肩がうずいたため湿布を使おうと、まずは銭湯を訪れたことがわかった。

 遺族は「インフルエンザワクチンに問題があるという疑いをもつしかない状況」とし、「父親の死因が、正確に明かされることを願うだけ…」と話した。

 一方、韓国でインフルエンザ予防接種の後、死亡した人は本日(23日)昼まで36名となった。14日に接種を受けた17歳の男性が16日に死亡した第1例目の以降、1週間での出来事。全国で複数地域で製造元が違う複数ワクチンの注射後に起きている事故であるため、まだ因果関係が明確ではない。

 韓国政府はワクチンと死亡との因果関係が明確になるまで、無料の予防接種事業を続ける方針である。続いている死亡事故より、新型コロナ感染症とインフルエンザが同時に蔓延する「ツインデミック」の被害をもっと恐れているからである。

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