この決済システムは中央銀行と平壌情報技術局が共同開発した。現金やクレジットカードを持ち歩かなくても、スマホさえあれば商品を購入できるという。メアリは「知能型手電話機(スマホ)を利用して奉仕(サービス)代金や各種使用料などすべての代金の支払いを実現する」と説明した。また、貨幣の流通を安定させると同時に、現金の受け渡しで発生する恐れのあるウイルス・細菌拡散の低減にも役立つと期待を示した。
実店舗での決済だけでなく、さまざまなサービス料金の支払いもできるようだ。ただ、具体的にどのような技術を使っているかには言及しなかった。
北朝鮮はモノとサービスの取引に主に現金を用いているが、一部の地域ではクレジットカードとデビットカードによる決済も行われているとされる。韓国産業銀行の朝鮮半島新経済センターは昨年の報告書で、「平壌を中心にカードが決済手段として利用されている」としながら、金融機関が発行しているカードの具体的な名称を挙げた。
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