韓国に対する海外直接投資が7~9月期は持ち直した(コラージュ)=(聯合ニュース)
韓国に対する海外直接投資が7~9月期は持ち直した(コラージュ)=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国産業通商資源部は13日、7~9月期の韓国に対する海外直接投資(FDI)は届け出ベースで52億3000万ドル(約5510億円)と、前年同期比43.6%増加したと発表した。7~9月期では過去最大を記録した。 実行ベースのFDIは前年同期比83.1%増の31億2000万ドルで、7~9月期としては過去3番目の大きさだった。 1~9月の累計FDI(届け出ベース、以下同)は前年同期比4.4%減の128億9000万ドルとなった。上半期は新型コロナウイルスの影響で22.4%急減したが、7~9月期に大きく伸びたことで1~9月累計では減少幅が縮んだ。 産業通商資源部の関係者は「新規投資よりも、韓国に進出済みの外資系企業による投資が増えた」と説明。新型コロナのあおりで先延ばしになっていたプロジェクトも徐々に実行に移され始めていると分析した。 7~9月期は自動車や半導体、ディスプレー分野への投資が前年同期の2倍以上に増えるなど、新素材・部品・装備(装置や設備)に投資が集まっている。自動運転車やロボット、人工知能(AI)、ビッグデータなど新産業に対する投資も回復をけん引した。 国別には中国からの投資が12億5000万ドルで172.5%急増するなど、中華圏が40億5000万ドルを占めた。産業通商資源部は中国の投資額増加について、昨年の投資額が少なかった反動を要因に挙げたほか、中国がいち早く新型コロナからの立ち直りを見せて投資も増やしているとの見方を示した。その一方で米国と欧州連合(EU)、日本からの投資額は20~50%台減少した。 近年のFDIをみると、2015年から19年まで5年連続で200億ドルを達成しているが、今年も達成できるかは不透明な状況だ。産業通商資源部によると、事業再編に伴う合併・買収(M&A)やオンラインでの投資誘致強化などにより回復傾向が続く見通しながら、新型コロナの長期化、感染再拡大の懸念から再び投資意欲がしぼむ可能性も残っている。
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