北朝鮮メディアが韓国の国防予算増額を非難した(イラスト)=(聯合ニュース)
北朝鮮メディアが韓国の国防予算増額を非難した(イラスト)=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】北朝鮮メディアが韓国の国防予算増額について「もう一つの軍事挑発であり軍備競争をあおる妄動」だと非難した。 北朝鮮の対外宣伝メディア「朝鮮の今日」は16日の論評で、「(韓国政府が)保守政権のときよりも多くの血税を武力増強と戦争の火遊びに注いでいる。火を楽しむ者は焼け死ぬ」と主張した。そのうえで、無謀な軍備増強策動は自滅行為であり、韓国を恐ろしい災難のどん底に追い込むことになるということを肝に銘じ、分別のある振る舞いをすべきだと警告した。 また、韓国政府が朝鮮半島の平和に言及することを非難した。天文学的な金額の予算を投じて開発し配備しようとしている戦闘機、艦船、攻撃用ロケット兵器が平和のためであり同族との和解と団結のためなのかと反問し、武力増強と戦争演習に狂奔しながら平和をうんぬんするのは民心や世論、民族全体に対する愚弄(ぐろう)であり冒とくだと指摘した。 韓国向け宣伝用ウェブサイト「わが民族同士」も論評で、「李明博(イ・ミョンバク)、朴槿恵(パク・クネ)政権のときを上回る金額の予算を軍備増強に注ぎ込んでいることは、頻繁に叫んでいる平和の欺瞞性を示している」とし、周辺国を刺激し北東アジアの軍備競争をあおる危険な妄動だと主張した。 韓国政府は2021年度(1~12月)の国防予算を前年比5.5%増の52兆9174億ウォン(約4兆7453億円)で編成した。
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