イ・ナヨン の最新ニュースまとめ
◇集会の意義強調「傷だらけになってもこの場に」
毎週の集会の最後に行われる「経過報告」は、これまでは正義連の活動内容やメディアでの報道に対する立場などを明らかにする場だったが、この日、イ氏は水曜集会の意義に焦点を合わせた。
イ氏は、1992年1月、宮沢喜一首相(当時)の訪韓を前に開かれた最初の集会以来、毎週続いてきた水曜集会は「被害者の苦しみと痛み、喪失感と挫折感にまつわる場所」であり「烙印(らくいん)と排除、苦痛と死を乗り越えた尊厳と生命の場だった」と強調した。
また「押し出され、奪われ、弾圧され、胸が引き裂かれ、全身が傷だらけになってもこの場にいる」とし、「それが苦労して名乗り出て歴史的真実のために戦い、故人となった被害者たちが残した課題だからだ」と述べた。
◇慰安婦運動の歴史「否定されてはならない」
この日の集会を主管した団体「平和の碑京畿連帯」は、「30年間守ってきた場所を奪われたまま別の場所で平和の声を上げ続けていくしかない現実に、残念さを超えて憤りを禁じ得ない」と表明した。
同団体は「人権と平和のために純粋な動機と自発的な参加で始まった市民運動だとしても、意図せぬ失敗や過ちが存在し得る」とし、「表面化した問題は相応する責任を負わなければならないが、慰安婦問題解決のための30年の運動の歴史が否定されたり、非難されたりしてはならない」との考えを示した。
このほか、宗教団体や女性団体も集会を共に守るとの意思を表明した。
◇「少女像」撤去求める保守団体 周辺でデモも
保守系市民団体「自由連帯」に集会の場所を奪われた正義連は、本来集会を開いてきた日本大使館前の慰安婦被害者を象徴する「平和の少女像」から南西へ10メートルほど離れた聯合ニュース本社前に場所を移した。集会には約200人の市民が参加した。
自由連帯の関係者ら約100人は、これまで水曜集会が開かれていた日本大使館前で、慰安婦の強制動員を否定し、少女像の撤去と正義連の解体を求める集会を開いた。
警察官約400人が両集会を取り巻いて万一の事態に備え、報道陣も約100人が集まった。
少女像を中心に作られた「空白地帯」の中では、大学生ら約20人が少女像と自分の体をひもで結びつけ、座り込みを行っている。警察は集会の届け出がされていないとして自主的に解散するよう求めたが、参加者はこれに応じなかった。
公共造形物である平和の少女像を管理する鍾路区庁はこの日午前、座り込みを続ける大学生らに少女像が破損する恐れがあるためひもを外すよう求める趣旨の文書を送ったという。
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