韓国プロサッカー連盟は20日、賞罰委員会を開き、FCソウルが今月17日に行われた光州FCとのホーム戦で、不適切な人形を観客席に設置し、物議をかもした事案について、FCソウルに対し、制裁金1億ウォンの懲戒処分を下した。
賞罰委員会はFCソウルが故意に不適切な人形を設置したのではなく、これを提供した会社と代価関係を結んだこともない、と解釈した。
しかし、実務者たちが業者と事前協議をする過程でマネキンと紹介されたものが、実は“不適切な人形”であることを十分に認知できたにもかかわらず、業者関係者の言葉だけを信じて、疑うことなく”単なるマネキン”と考えて提供を受けることにした点、マネキンのうち大多数が女性を形象化したもので、その外見も特殊で、常識と経験からしても一般的なマネキンではない点を十分に認知できた点などを問題視した。
また、試合当日も午後12時ごろから、すでにこの人形の設置が完了し、午後7時に試合が始まるまで十分な時間的余裕があったにもかかわらず、これを確認して事前に撤去しなかった点など、業務処理に重大な過失があると判断した。
さらに、この“不適切な人形”については、すでに昨年から性的羞恥心を誘発し、性的商品化の媒体となっており、女性を道具化することで人間の尊厳性を損なうなど、多くの批判や国民の懸念があった状況で、国民と同じ目線で共にすべきプロスポーツクラブが人形の正体自体を認知できず、これを競技場に堂々と展示したことは、Kリーグクラブとして決してしてはならない行為だとした。
賞罰委員会は、FCソウルがこのような事態を引き起こし、Kリーグの名誉を深刻に失墜させたと判断し、賞罰規定の類型別懲戒基準第10条による懲戒を科したと説明した。
特に賞罰委員会は「不適切な人形によって引き起こされた今回の事態が、これまでKリーグに多くの声援を送ってくれた女性ファンや家族連れのファンに大きな侮辱感を与え、傷つけた。今回の事案の重大性を考慮し、今後の類似事態を防止するために重い懲戒を決めた」と伝えた。
また、連盟は同日、人事委員会を開き、最初に該当業者の連絡を受けた連盟職員に対して、減給3か月の懲戒処分を下した。
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