金宇中氏(大宇世界経営研究会提供)=(聯合ニュース)
金宇中氏(大宇世界経営研究会提供)=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国の旧大宇グループ創業者の金宇中(キム・ウジュン)氏が9日深夜、老衰のため死去した。82歳だった。

 金氏は30歳だった1967年、資本金500万ウォン(現在のレートで約45万円)、社員5人で大宇実業を創業した。81年に45歳で大宇グループ会長に就任し、「世界経営」を掲げてグループを拡大。99年に解体されるまで資産規模で韓国2位の財閥に成長させた。

 90年代に海外市場の開拓に注力し、新興国最大の多国籍企業としてグループを率いた。98年の大宇の輸出額は186億ドル(現在のレートで約2兆200億円)で、当時の韓国の輸出額全体(1323億ドル)の14%を占めていた。

 だが、流動性危機に直面し、41の系列会社を10社に縮小するなどの改革案を発表したが危機を乗り越えられず、99年に経営破綻し解体された。

 金氏は約21兆ウォンの粉飾会計や約9兆9800億ウォンの詐欺融資事件で2006年、一審で懲役10年、追徴金21兆4484億ウォンを言い渡された。控訴審で懲役8年6か月、追徴金17兆9253憶ウォンに減刑され、大法院(最高裁)で刑が確定した。08年に特赦された。

 金氏はグループ解体後、自ら市場を開拓していたベトナムに滞在し、東南アジアで人材養成事業に取り組んできた。


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