再来年からカフェをはじめとする飲食店での紙コップ使用禁止へ＝韓国

韓国で、再来年からカフェをはじめとする飲食店で紙コップを使用できず、テイクアウト用の容器も必ず有償で提供しなければならない。

　来る2022年まで使い捨て用品の使用を35%以上減らすための大々的な廃棄物削減案が推進される。

　韓国環境部（環境省に相当）は22日に開かれた社会関係閣僚会議でこのような内容を含んだ「使い捨て用品の使用を減らすための中長期的計画（ロードマップ）」が策定されたと伝えた。

　現在、コーヒー専門店などで使用される紙コップはマグカップに代用できる場合、2021年から使用を禁止する。

　2021年からは、店内でマグカップなどで飲んでいたドリンクを外に持ち出す場合、使い捨て容器の使用料を追加で支払う必要がある。テイクアウト用の容器のリサイクルを促すため、客が使い捨てコップを利用する際に一定の保証金を支払い、コップを返却すれば保証金を返してもらえる制度の導入も推進する。

　包装・配達の食品に使われる使い捨て箸やスプーンなど食器類は、2021年から禁止を原則とするが、必ず必要な場合には代金を受け取り提供するというただし書きをつけた。代替が難しく、必ず使用しなければならない容器・皿があれば、環境にやさしい素材または多回容器に切り替えを誘導することにした。

　現在、大型店舗やスーパーマーケットに限り、使用が禁止されているレジ袋は、コンビニなどの総合小売店、ベーカリー・洋菓子店でも2022年から使用が禁じられる。2030年までには、全ての業種でやむを得ない場合を除き、レジ袋の使用を全面禁止する。

　またプラスチック製ストローは2022年からレストランやカフェ、ファストフード店などで使用が禁じられる。また、使い切りのシャンプーやリンス、歯ブラシ、かみそりなどは2022年から50室以上の宿泊施設、24年からは全ての宿泊施設で無料提供が禁止される。

　政府は、来年から優先的に業界との自発的協約を推進する一方、優秀モデルの発掘・拡散と制度改善を同時に推進する予定だ。