韓国・仁川空港に到着した韓国代表=17日、仁川(聯合ニュース)
韓国・仁川空港に到着した韓国代表=17日、仁川(聯合ニュース)
【仁川聯合ニュース】北朝鮮の平壌で15日にサッカーの2022年ワールドカップ(W杯)カタール大会アジア2次予選の北朝鮮戦を終えた韓国代表が17日未明、帰国した。サッカー男子代表の平壌遠征は1990年10月の親善試合以来29年ぶりだったが、試合の内容以上に、中国・北京経由での移動、韓国での生中継なし、無観客という異例づくしの状況が注目を集めた。

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 韓国代表は15日午後に試合を行い、16日午後、平壌から北京へ出発した。所属するクラブチームに戻った9人を除いた選手とベント監督は17日未明、韓国の仁川国際空港に到着した。

 平壌での試合にあたり、韓国側は陸路やチャーター便での移動を提案したが、北朝鮮側は北京経由しか認めなかった。そのため一行は北京で1泊して平壌入りした。現地では試合などのために移動するとき以外は宿泊先に缶詰め状態だった。韓国の応援団や報道陣の訪朝は認められず、試合は生中継もされなかった。さらに北朝鮮が当初約4万人の観客が入場するとしていた金日成競技場に観客はいなかった。外部から遮断されたような状況で試合が行われ、韓国は0ー0で北朝鮮と引き分けた。

 仁川空港でインタビューに応じたベント監督は、「簡単に申し上げると、非常に良くない試合だった。準備し、描いていた試合にならなかった」としながらも、「難しい環境で選手たちが見せた姿には満足している。来月にはしっかりとした試合をする」と述べた。

 主将の孫興民(ソン・フンミン、英トットナム)は「相手がずいぶんピリピリしていて荒かった。メンバーがけがをせず戻って来られたことだけでも収穫と思えるほど」と振り返った。その上で、「ホームで試合する時は良い内容で勝利することが選手としてすべきこと」と前を向いた。

 アジア2次予選H組の韓国はこれで3戦を終えた。2勝1分けで北朝鮮と並ぶが、得失点差で韓国が組1位をキープしている。韓国は11月14日にレバノン・ベイルートで第4戦のレバノン戦に臨む。

韓国代表の主将、孫興民=(聯合ニュース)[



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