辛東彬会長(資料写真)=(聯合ニュース)
辛東彬会長(資料写真)=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国ロッテグループは9日、辛東彬(シン・ドンビン、日本名:重光昭夫)会長の主宰で16~20日に今年下半期の「バリュー・クリエーション・ミーティング」(VCM、旧社長団会議)を開催すると発表した。ソウルのロッテワールドタワーで開催される会議には、グループ会社の社長や持ち株会社の役員など約100人が出席する。日本が経済報復措置として半導体材料などの対韓輸出規制を強化した中で開かれるため、安倍晋三首相と親交があることで知られる辛会長が懸案に関してどのようなメッセージを発するか注目される。

 

 ロッテは日本政府の輸出規制と直接的な関連はないが、ユニクロや無印良品などを運営する日本企業との合弁企業が多く、両国間の対立が長期化すれば不買運動などによる影響を受けるとみられる。

 ロッテショッピングはユニクロを運営するファーストリテイリングとの合弁会社の株式49%、ロッテ商事は無印良品を運営する良品計画との合弁会社の株式40%を保有しており、韓国内の売り場はほとんどがロッテ系列の商業施設内にある。

 ロッテと取引のある日本の金融企業関係者との商談のため、現在日本を訪問中の辛会長は、日本に持つ幅広い人脈を活用して得た最新情報や日本の政界の状況を社長団に共有する可能性がある。日本で生まれ育った辛会長は、4年前に東京で開かれた長男の結婚式に安倍首相を招待するなど、親交が厚いことで知られている。

 一部では、このような背景から韓日間の対立解消のために辛会長が役割を果たせるのではないかとの観測もあるが、ロッテ側は慎重な姿勢を示している。ロッテの関係者は「辛会長が幼少時から家族ぐるみの交流があった安倍首相と親しいのは事実だが、現在の状況は個人的な親交で解決できる性質のものではない」とし、「拡大解釈は控えてほしい」と述べた。


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