ハナ銀行の為替モニターを見つめるディーラー(資料写真)=9日、ソウル(聯合ニュース)
ハナ銀行の為替モニターを見つめるディーラー(資料写真)=9日、ソウル(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】ソウル外国為替市場と韓国銀行(中央銀行)によると、先月1日から今月8日までの韓国ウォンの対米ドルレートは1ドル=1135.1ウォンから同1169.4ウォンと2.9%ウォン安ドル高が進んだ。 主要新興国の通貨ではトルコリラとアルゼンチンペソに次ぎ、3番目に下落率が高かった。トルコリラはこの間、9.0%下落し、アルゼンチンペソの下落幅は3.7%だった。トルコは米国と激しく対立し、アルゼンチンは経済状況が悪く対外債務が膨大だ。両国とも高いインフレ率で知られているが、韓国は消費者物価上昇率が2月から3カ月連続で0%台。ウォンは特殊事情がある両国通貨に次いで対ドルで売られた。ウォンの下落幅はインドルピー(0.6%下落)やインドネシアルピア(同)、ブラジルレアル(0.2%下落)より大きい。メキシコやロシア、南アフリカの通貨はむしろ対ドルで上昇している。 韓国・延世大経済学部のソン・テウン教授はウォン安の背景について、米中貿易摩擦が激化すれば中国に中間財を輸出している韓国が最も打撃を受けると考える外国人投資家が多いことに加え、韓国企業の競争力が低下していることを挙げる。「半導体の好況で(韓国の)輸出は持ちこたえていたが、半導体市場の景気が悪化し、その影響が通貨安に反映され始めた」と話す。
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