LNG複合火力発電所(GS提供)=(聯合ニュース)
LNG複合火力発電所(GS提供)=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】大気汚染が問題になっている韓国で、政府が微小粒子状物質(PM2.5)など大気汚染物質の排出量が石炭火力発電よりも少ない液化天然ガス(LNG)発電を奨励するため、LNGに対する輸入税を引き下げる。

 産業通商資源部は19日、発電用LNGの輸入賦課金を引き下げる内容の「石油および石油代替燃料事業法」施行令改正案を同日に閣議決定し、4月1日から施行すると発表した。これにより、発電用に輸入するLNGに対する輸入賦課金は現行の1キロ当たり24.2ウォン(2円)から3.8ウォンに84.2%下がることになる。

 石炭よりもクリーンだが税負担の多いLNG発電にかかる税金を軽減し、石炭発電を減らしてLNG発電を増やす狙いだ。

 産業通商資源部によると、個別消費税や輸入賦課金、関税などを含めた現行の諸税負担金はLNGが1キロ当たり91.4ウォン、石炭(有煙炭)が36.0ウォンだが、輸入賦課金の引き下げと個別消費税の調整でLNGの諸税負担金を23.0ウォンに74.8%下げ、有煙炭は逆に46.0ウォンに引き上げる。政府は、この調整によりPM2.5の排出量が年間427トン減ると見積もっている。


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