サムスン電子が昨年1月のCESに合わせて公開した146型のマイクロLEDテレビ=(聯合ニュース)
サムスン電子が昨年1月のCESに合わせて公開した146型のマイクロLEDテレビ=(聯合ニュース)
【ラスベガス聯合ニュース】韓国のサムスン電子が米ラスベガスで6日(現地時間)、世界最大の家電・技術見本市「CES」の開幕(8日)を前にテレビ関連の新技術・新製品を紹介するメディア向けイベントを開催し、従来のテレビの限界を超える未来型ディスプレーとして注目を集める「マイクロ発光ダイオード(LED)」採用の75型テレビを世界で初めて公開した。

 マイクロLEDはマイクロメートル単位のLED素子を敷き詰めて画面を作る技術。同社映像ディスプレー事業部長の韓宗熙(ハン・ジョンヒ)社長はマイクロLEDについて、画面サイズ、画面比率、解像度、ベゼル(縁の部分)という従来ディスプレーの四つの制約をなくした未来型ディスプレーと定義し、「人工知能(AI)時代を先導するスクリーン(画面)革命をもたらすだろう」と強調した。

 また、マイクロLED技術を発展させ75型から219型までさまざまな製品を生み出したとし、「今年がマイクロLED事業の元年になる」と述べた。

 サムスンが公開した世界最小型の75型マイクロLEDテレビは、本格的なマイクロLED時代の幕開けを告げたと評価される。

 マイクロLEDは画面サイズが小さくなるほど素子のサイズと間隔も小さくなるため、75型の新製品は146型の従来品「ザ・ウォール(The Wall)」に比べ4倍以上の集積度を実現する先端技術が要求される。

 75型マイクロLED製品には従来比で15倍小さくなった超小型LED素子が敷き詰められており、より精密な画質を具現する。

 また、モジュール式を採用しており、使用目的や空間に合わせてさまざまなサイズ、形態で設置することができる。さらにAI基盤のアップスケーリング技術を用い、ユーザーが画面サイズに最適化した画質を楽しめるようになっている。


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