映画「洗骨」、「済州映画祭」クロージング上映で水崎綾女が登壇し韓国語であいさつ。(C)『洗骨』製作委員会
映画「洗骨」、「済州映画祭」クロージング上映で水崎綾女が登壇し韓国語であいさつ。(C)『洗骨』製作委員会
11月24日から約3週間にわたり、韓国の済州島にて開催された「済州映画祭」が 12月15日、閉会を迎えた。14時30分よりCGV老衡洞にてクロージング作品として上映されたのが「洗骨」。上映後、鳴りやまない拍手の中、水崎綾女が登壇し、「1か月の撮影期間中、常に妊婦姿で過ごしていたので出産シーンの時に命の誕生に感動し涙が止まらなかったのを覚えています。自分自身を産み落としたような気持ちになりました。例え家族がバラバラになっても"洗骨"を通して、父、兄、娘、それぞれの想いがまたひとつになれる。大切な人と、大切な人を思い出して観て頂きたい作品です」と韓国語であいさつし、会場を温めた。

 会場からは「韓国でも必ず公開してほしい。済州でもぜひ!」と熱い声援を受けた。質疑応答は制限時間(30分)を越えても質問が止むことがなく、途中で打ち切りになるほど盛況。水崎は「本当に出演して良かった作品だと改めて感じました」と語り、大盛況のうちに上映を終えた。

【登壇中の水崎のコメント】
済州映画祭の理事長がこの3週間の映画祭の中で「洗骨」の上映が最も拍手が多かったとおっしゃっていました。韓国は20回程来た事がありますが、一度来てみたかった済州島に映画祭で来ることができ、しかもそれが自分の人生の中で一番思い入れのある作品だったので喜びもひとしおです。
「沖縄」と「済州島」は、とても近く、似ている雰囲気があると言われています。お互い歴史のある島でこのような沖縄の風習を共感してもらい、うれしく思います。早くこの感動を照屋監督、スタッフに伝えてあげたいです。監督、おめでとうございます!私の旦那である「Q太郎さん」に登場から最後までお客様が爆笑でした。最後に済州島の皆様に自分で気持ちを伝えたく、覚えた韓国語がきちんと伝わり、うれしく思います。また、是非来たいです。

 一方、映画「洗骨」は、モスクワ国際映画祭を始め、上海映画祭、ハワイ映画祭など数々の国際映画祭に選出。ニューヨークで開催された北米最大の日本映画祭・第12回 JAPAN CUTSでは28本の作品の中から見事観客賞を受賞、その評価は確固たるものとして確実に広がりつつある。沖縄の離島・粟国島を舞台に、亡き人を風葬し、肉が朽ち骨だけになった数年後に対面し、骨を洗い、あの世におくり出すという独特の風習<洗骨>を題材に、奥田瑛二を主演に迎え、“祖先から現代への生命のリレー”、“家族の再生”というテーマを描いている。

 映画「洗骨」(配給:ファントム・フィルム)は、2019年1月18日より沖縄先行公開、2月9日より全国公開となる。


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