【ワシントン聯合ニュース】北朝鮮と米国は15日(日本時間)に南北軍事境界線がある板門店で将官級協議を開き、朝鮮戦争で行方不明になった米兵の遺骨発掘作業の再開に合意し、16日に遺骨の送還方法などを話し合う実務協議に入ることで一致した。ポンペオ米国務長官が15日(現地時間)に声明を発表した。 ポンペオ氏は2009年以降初めて北朝鮮との将官級協議を開いたとしながら、「協議は生産的、協力的で、確固たる約束に帰結した」と説明した。 米兵の遺骨返還は6月の朝米(米朝)首脳会談の合意事項だ。ポンペオ氏は、この日の協議は朝米首脳会談での金正恩(
キム・ジョンウン)国務委員長(朝鮮労働党委員長)の約束実行を目標に開かれたと述べた。 また、「北朝鮮で収集済みの遺骨の返還問題を含め、次の段階を調整するための朝米当局者の実務協議が月曜日(16日)に始まる」と明らかにした。約5300人と推定される米国人の遺骨を捜索するための現場作業の再開に合意したという。 米兵の遺骨返還を巡っては当初、12日に実務協議が予定されていたが、北朝鮮側が欠席した。北朝鮮側は将官級に格上げして15日に協議を開催することを提案し、米側が同意。15日午前10時から板門店の北朝鮮側施設「統一閣」で協議が行われたとされる。米側は空軍少将である在韓国連司令部参謀長が、北朝鮮側からは同クラスの朝鮮人民軍の将官が出席したようだ。国連軍司令部と朝鮮人民軍の将官級協議は2009年3月以来。 同協議の合意により、朝鮮戦争で死亡した米兵の遺骨発掘と送還が11年ぶりに本格再開する見通しだ。北朝鮮側にある米兵の遺骨発掘は1990年に始まり、2007年までに443柱が故国に戻っている。 米軍は先月下旬に遺骨を納めるための木箱を板門店に運び、車両に載せたまま共同警備区域(JSA)の国連軍司令部に待機させているとされる。
Copyright 2018(C)YONHAPNEWS. All rights reserved. 0