同通信は、北朝鮮が招いた韓米など5カ国の記者団が「過去に核実験を実施した坑道、威力のある核実験を即時に安全に断行する準備ができている坑道、そして観測所を見て回った」と伝えた。
廃棄の手順については「核実験場の全ての坑道を爆破によって崩落させ、入り口を閉鎖し、観測所をはじめとする地上の構造物を全て爆破する作業が透明性をもって順次行われた」と説明した。作業完了後に現地で北朝鮮の核兵器研究所が声明を発表したとも伝えた。
また、核実験場を廃棄するという朝鮮労働党中央委員会総会(4月20日)の決定が発表された後、「核兵器研究所をはじめとする関連機関は、核実験に関連した全ての準備と工事を即時中止し、段階別に廃棄の作業を実施してきた」と明らかにした。
同通信の報道には、核実験場の廃棄に関する技術的詳細について、前日24日の外国記者団の報道や核兵器研究所の声明以上の内容はなかった。
ただ、「威力のある核実験を即時に安全に断行する準備ができている坑道」「核実験に関連した全ての準備と工事を即時中止」などと伝えたのは、新たな核実験の実施が可能な状況だったことを強調する意図があるとみられる。
北朝鮮は24日に発表した核兵器研究所の声明でも「核実験場の廃棄を通じ、朝鮮半島や世界の平和と安定のための共和国政府の主動的で平和愛好的な努力があらためて明白に確証された」としていた。
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