サムスン電子のロゴ(資料写真)=(聯合ニュース)
サムスン電子のロゴ(資料写真)=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】半導体メモリーの好況を追い風に、韓国大手のサムスン電子とSKハイニックスの今年の半導体売上高が初めて合計100兆ウォン(約9兆8400億円)を超える見通しであることが18日、分かった。 両社とも1~3月期と4~6月期に半導体部門の売上高がそれぞれ過去最高を更新した。サムスン電子が1~3月期に15兆6600億ウォン、4~6月期に17兆5750憶ウォン、SKハイニックスが同6兆2900憶ウォンと6兆6920億ウォンだった。 7~9月期と10~12月期も売り上げ増加が続く見通しだ。業界は当初、下半期から両社の出荷増により単価が下落に転じると予測していたが、米アップルが最近公開したスマートフォン(スマホ)新製品「iPhone(アイフォーン)X(テン)」が予想を上回る売れ行きになるとの見通しが出始めており、メモリーの需要増が好況期を延ばす可能性があるとされる。また、高付加価値の半導体を必要とするサーバーとクラウドでもメモリー需要が依然として強い。 9月に入り証券各社が出した報告書をみると、サムスン電子の半導体部門の売上高は今年72兆~78兆ウォン台、SKハイニックスは28兆~29兆ウォンと予想される。両社合計で最大107兆ウォン台。 100兆ウォンは、韓国銀行(中央銀行)が発表した2016年の韓国の国内総生産(GDP、約1637兆4000億ウォン)の6.1%に当たる。また、大幅増となる18年度(1~12月期)政府予算(429兆ウォン)の23.3%となる。 営業利益もサムスン電子が32兆~36兆ウォン台、SKハイニックスが13兆~14兆ウォンに上ると予想された。 両社ともに、今年の半導体部門の業績が過去最高を更新することになる。サムスン電子が過去最高を記録したのは昨年で、売上高が51兆1600億ウォン、営業利益は13兆6000億ウォンだった。SKハイニックスは15年の売上高18兆7980億ウォン、営業利益5兆3361億ウォンが最高。 一方、半導体の景気が来年にも下り坂になるとの観測があり、半導体産業への頼りすぎや新産業創出の遅れを懸念する声も上がる。
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