【ソウル聯合ニュース】北朝鮮の朝鮮労働党機関紙、労働新聞は23日、大陸間弾道ミサイル(ICBM)について「一般的には6400キロ以上飛行し目標に到達する地対地長距離戦略弾道ロケット」と説明した。北朝鮮は今月4日、ICBM「火星14」の発射に成功したと発表しており、「射程6400キロ」と具体的に言及した点が注目される。 韓国軍は射程5500キロ以上の弾道ミサイルをICBMに分類している。北朝鮮が6400キロを基準として示したのは、北朝鮮のミサイルが米本土を攻撃する直接的脅威となることを主張する狙いと分析される。 韓国・慶南大極東問題研究所の金東葉(キム・ドンヨプ)教授は「6400キロという射程に言及したのは米アラスカ州アンカレッジを念頭に置いたものとみられる」とした上で、「アラスカをICBMの最初の目標に定めたもの」との見方を示した。 また、労働新聞は北朝鮮が5月に発射した中長距離弾道ミサイル「火星12」について米太平洋軍司令部のあるハワイやアラスカを射程に収めるとしながら、火星14は「米心臓部を打撃できる核攻撃能力を世界に誇示した」と主張した。 これについて金教授は、火星12も米国や韓国の分類基準ではICBM級に当たるとした上で、これを上回る「真のICBM」である火星14も発射に成功したと誇示する狙いがあると分析。「ミサイルの能力と脅威を極大化する意図がある」とした。
Copyright 2017(C)YONHAPNEWS. All rights reserved. 0