正しい政党の大統領選候補者に選出された劉氏=28日、ソウル(聯合ニュース)
正しい政党の大統領選候補者に選出された劉氏=28日、ソウル(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国の朴槿恵(パク・クネ)前大統領の失職に伴う大統領選(5月9日投開票)で、朴氏と距離を置く与党セヌリ党(当時、現在は「自由韓国党」)の非主流派が結成した「正しい政党」は28日、ソウルで党公認候補を選ぶ大会を開き、劉承ミン(ユ・スンミン)国会議員(59)を選出した。主要4党のうち、大統領選候補者を決定したのは同党が初めて。 同党の公認候補選びでは劉氏と南景弼(ナム・ギョンピル)京畿道知事が一騎打ちを展開してきた。劉氏は62.9%の得票率で南氏(37.1%)を制した。 劉氏は各種世論調査で支持率トップを走っている最大野党「共に民主党」の文在寅(ムン・ジェイン)前代表に対抗するため、自由韓国党や「国民の党」との候補一本化を主張しており、統一候補の実現を目指すとみられる。 だが、低い支持率を上げるのはもちろん、候補一本化をめぐる交渉で生き残らなければならない厳しい道のりが予想される。 劉氏は2005年に当時の朴槿恵党代表の秘書室長となり、07年の大統領選の党内予備選で朴氏を支援するなど、「元朴」(元祖親朴槿恵派)とされる。だが、昨年にセヌリ党の院内代表を務めていた当時、朴氏や青瓦台(大統領府)をなどに対し相次いで批判的な声を上げて朴氏と対立。事実上、辞任に追い込まれた。 昨年12月末、28人の議員と共にセヌリ党を離党し、今年初めてに正しい政党を結成した。
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