【丹東聯合ニュース】北朝鮮の相次ぐ挑発に加え、国連安全保障理事会が強力な対北朝鮮制裁を採択したことで、北朝鮮を訪れる中国人観光客の数が急激に減っている。北朝鮮に近い中国遼寧省の丹東にある旅行社は北朝鮮への旅行者が大幅に減少していることに頭を悩ませている。 現地の旅行業界によると、先月の春節(旧正月、今年は2月8日)の連休には1団体当たり40~50人の中国人観光客が3~4日の間隔で北朝鮮を訪問した。 しかし、核実験の強行に続き事実上の長距離弾道ミサイル発射など北朝鮮による挑発が相次いだほか国連安保理で対北朝鮮制裁決議が採択されるなど緊張が高まったことを受け、このところ北朝鮮観光の予約件数が春節の時期の約20%水準に落ち込み、キャンセルも続出している。 丹東の旅行社の関係者は、「中国人観光客の朝鮮(北朝鮮)への旅行はシーズンを問わず需要があり観光客の募集に苦労することはなかったが、核実験やミサイル発射などで最近は問い合わせがほとんどない」と話した。 別の旅行社関係者は「最近は朝鮮旅行ツアーの申込者は最少催行人数の25%にも満たない。9日出発のツアーも実施できるか分からない」と伝えた。 こうした中、北朝鮮当局は外国人観光客に対し高圧的な姿勢を取り、さらに不興を買っているとされる。 旅行社によると、最近、北朝鮮の入国審査で観光客に対する検査が厳重になり職業まで確認するなど厳しくなったため中国人観光客が不満を口にしているという。 sjp@yna.co.kr
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