約8カ月ぶりにソウル拘置所から出た辛被告=5日、義王(聯合ニュース)
約8カ月ぶりにソウル拘置所から出た辛被告=5日、義王(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国の朴槿恵(パク・クネ)前大統領らへの贈賄罪などに問われた韓国ロッテグループの辛東彬(シン・ドンビン、日本名:重光昭夫)会長(63)の控訴審判決で、ソウル高裁は5日、懲役2年6カ月、執行猶予4年(求刑懲役14年)を言い渡した。 一審で2年6カ月の実刑判決を受け収監されていた辛被告は同日午後5時すぎ、約8カ月ぶりにソウル拘置所から釈放された。 辛被告は硬い表情で報道陣に対し「国民に心配をかけ、申し訳ない。これからは熱心に仕事をする」と述べた。 高裁は、辛被告が免税店事業を巡り、一審と同様、朴槿恵被告の長年の友人で国政介入事件の中心人物だった崔順実(チェ・スンシル)被告が実質的に支配していた「Kスポーツ財団」に70億ウォン(約7億円)を拠出したことを賄賂として認めた。ただ、「(朴)大統領が先に要求して受動的に応じ(たが)、応じない場合は企業活動全般に不利益を受ける恐れを感じるほどだった」として、「意思決定の自由が多少制限された状況で賄賂供与の責任を厳しく問うことは難しい」とした。 控訴審では朴前大統領らへの贈賄事件と韓国ロッテグループの経営不正事件が一括して審理された。経営不正事件で辛被告は昨年12月、横領罪や背任罪などで懲役1年8カ月、執行猶予2年の判決を受けた。 高裁は背任罪に問われたことについては一審と同様に有罪としたが、勤務実態のない親族に給与を支給し、横領罪に問われたことに関しては「(辛被告の父でロッテグループの創業者の)辛格浩(シン・ギョクホ、日本名:重光武雄)総括会長の指示で給与が支給されることを容認したとしても、共謀したとはいえない」として、無罪とした。釈放後、コメントする辛被告=(聯合ニュース)[

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