「道~白磁の人~」制作発表会
「道~白磁の人~」制作発表会
吉沢悠主演、高橋伴明監督作品、韓国併合期の朝鮮半島で民族の壁を越えて活躍した浅川巧の生涯を描く「道~白磁の人~」の制作報告会見が、10月8日(土)「釜山映画祭」開催中のヘウンデ・グランドホテルで行われた。

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 約一か月に渡る韓国での撮影を終え9月10日にクランクアップした本作は、KOFIC(韓国映画振興委員会)の支援を受ける初めての外国映画であるため、韓国映画業界の高い注目を浴びた。登壇したのは共演した韓国俳優ペ・スビン、高橋伴明監督、配給会社ティ・ジョイの與田尚志常務取締役。

 会見の冒頭には(大変、異例なことであるが)釜山市長からの祝辞が届き、「韓国を愛して、韓国の文化を大事に思い、ソウルのマンウリにお墓がある浅川巧の生涯を描いたこの映画は、韓国と日本の文化交流だけではなく、両国の人々が深い心を交し合ってお互い近づけられるきっかけになるでしょう」と本作に温かいエールを送った。また、主演舞台のため出席できなかった吉沢悠からのビデオメッセージも届き「この映画は日本映画ですが、韓国のスタッフの情熱と様々なロケ地での協力により実現できた韓国映画でもあります。この映画を通じてペ・スビンさんと本物の友情を育み、一生の宝物になりました。映画というエンターテイメントを通じて沢山の人に見て頂きたいです」と語った。

 「朱蒙(チュモン)」「トンイ」などに出演し韓国では視聴率の帝王と呼ばれるペ・スビンは、「脚本を読んで出演を決めた。非常に説得力があり観客にアピールできる力がある。衝撃的な実話だし、やらなければいけない映画であると感じた」と出演を決めたきっかけを語った。また、日本映画に初めて出演し撮影を体験したことについては「目と行動で話をした。それを吉沢さんも監督もすぐにキャッチアップしてくれた。コミュニケーションにおいて国や言葉の違いは何の生涯にもならないことがわかった」と語った。

 高橋伴明監督は本作で伝えたいテーマに関してこう語る。「この映画の中にこういったシーンがあります。吉沢悠が演じる浅川巧が韓国と日本が信頼しあうことの難しさに絶望していると、ペ・スビンが演じる友人の李青林が『例えどんなに無理な夢でも、それに向かって行動をし続けることが大切なのではないですか?』と応える。このシーンに私が語りたいテーマが象徴的に表れています」

 また、ティ・ジョイの與田尚志常務より、日本での配給はティ・ジョイが100館規模で初夏に公開し、韓国での上映に関してはCJ E&Mが配給をする予定であることが発表された。ペ・スビンは最後のあいさつに「本当に沢山の人に見て欲しい映画です。私たちが守るべきものは何か、大切にしなければいけないことは何かを教えてくれます。楽しみにお待ちください。」と語った。会場には韓国メディアを中心に約100名のマスコミが訪れ、ペ・スビンが日本映画に進出したこと、韓国併合期の朝鮮半島を日本映画として初めて本格的に描く本作への注目度の高さが伺い知れた。

 日本では2012年初夏、新宿バルト9他にて全国ロードショーとなり、韓国でも2012年公開の予定だ。

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