【ソウル聯合ニュース】韓国国防部の韓民求(ハン・ミング)合同参謀会議議長は19日、米軍偵察機が3月に北朝鮮の全地球測位システム(GPS)妨害を受けたという主張は事実ではないと明らかにした。
 韓議長は国防部で開かれた国会国防委員会の質疑応答で、「米軍RC7B偵察機の障害は、搭載された軍用GPS装備の欠陥によるもので、北朝鮮のGPS妨害攻撃によるものではない」と述べた。
 国防委員の安圭伯(アン・キュベク)民主党議員は8日に、米軍偵察機が3月4日午後8時半に離陸し、任務遂行中にGPSに欠陥が生じて、40分あまり経過した9時14分に早期帰還したと主張した。
 この主張をもとに、米軍偵察機が北朝鮮の電波妨害を受けたとの報道が相次いでいた。
 また、北朝鮮のGPS電波妨害能力について、金寛鎮(キム・グァンジン)国防部長官はこの日、「100キロメートルまで電波妨害が可能だと考えているが、それ以上可能だと確証できる情報を持っていない」と答弁した。
 金長官は、「軍の主要な装備は軍用GPSを使っているため(電波妨害の)影響を受けていない」とした上で、北朝鮮の電波妨害能力も向上していることを考慮し、電波妨害への対抗能力を発展させると説明した。

Copyright 2011(C)YONHAPNEWS. All rights reserved. 0