【ソウル13日聯合ニュース】昨年11月にソウルで開催された20カ国・地域(G20)首脳会合(金融サミット)の広報ポスターにネズミの絵を描いて起訴された40代の大学講師に対する判決で、ソウル中央地裁は13日、罰金200万ウォン(約14万円)を言い渡した。同様の容疑で起訴された20代の女性にも罰金100万ウォンが言い渡された。
 裁判部は、表現の自由は憲法上の基本権だが、無制限に許容されないと指摘。公共物のG20ポスターに落書きしたのは芸術創作と表現の自由範囲を超え、刑法で禁止する行為に該当するため、正当化できないとした。
 講師は「失望的な判決」とし、控訴有無は後に決めるとコメントした。講師らは昨年10月31日午前零時半から同2時にかけて、ソウル市内の22か所に設置されたG20の大型広報ポスター22枚に、黒いスプレーで落書きした容疑で在宅起訴された。
 一方、イ・チャンドンさんら映画監督は「韓国社会の表現の自由に対する尺度、芸術的方法による風刺と批判に対する寛容と理解という重大な問題と関連がある」として嘆願書をソウル中央地裁に提出していた。

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