ペ・スビン=(聯合ニュース)
ペ・スビン=(聯合ニュース)
善良な男のイメージが強かった韓国俳優ペ・スビンが、SBSで16日スタートの新ドラマ「49日」で、悪役に挑戦する。

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 演じるのは野心家のエリート、カン・ミンホ役。出世のために裕福な家庭の娘ジヨン(ナム・ギュリ)との政略結婚を計画するが、挙式前日にジヨンが交通事故に遭ったことで挫折し、さらに別の手段で野望を実現しようとあがく役どころだ。
 「自分の気持ちまでコントロールできる悪いやつです(笑)。いい人のイメージはありがたいものですが、一つのイメージで固まってしまうのは俳優にとり良いことではありません。悪役がまわってきたと悩んだりはしませんでした。むしろ楽しんで悪い男を演じています」。

 交通事故に遭ったジヨンは植物状態となり、彼女の魂はイギョン(イ・ヨウォン)という女性にのりうつる。ジヨンを利用しようとしていたミンホはイギョンに愛を感じるという皮肉な状況に陥るという、ファンタジー・メロドラマだ。ヒョンビン、ハ・ジウォン主演で大ヒットしたドラマ「シークレット・ガーデン」とやや似ている設定でもあるが、「シークレット・ガーデン」では皆がいい人だったのに対し、「49日」は自分という悪役がいるので、同じファンタジーでも印象は違うはずだとペ・スビン。それだけに自分の役の重さを感じていると話した。

 ドラマ「朱蒙」(2006年)、「華麗なる遺産」(2009年)で人気を集め、「天使の誘惑」(2009年)では主人公の座を射止め復讐(ふくしゅう)の化身を演じ、高視聴率をたたき出した。昨年は「トンイ(同伊)」で、ヒロインに献身的な愛を寄せる男を好演したが、物語が当初企画とは異なる方向に修正されたため、出演シーンが大幅にカットされた。つらいことではあったが、「それでエネルギーを消耗した分、『もう1度立ち上がるんだ』という新しいエネルギーを得ることができた」と前向きだ。「結果は期待に及びませんでしたが、この事件もきっと自分にプラスになったと思っています」。

 「トンイ」の後は2本の単発ドラマに出演した。「僕はもともと多作俳優」だといい、2009年には映画・ドラマを合わせ7作品に出演したが、昨年は「トンイ」の撮影で8か月拘束されていたため、年末に2作品プラスしたのだと笑った。

 2002年にまず中国でドラマデビューを果たした後、韓国では2005年から本格的な活動を始めた。仕事のない時期が長く、仕事のないつらさをよく知っているため、今は仕事ができるということがとにかく楽しくて幸せだという。7作品に出演した年は、それまで溜まったものを吐き出せた気がした。また、7作品とも異なる役柄だったため、自分自身をテストするチャンスにもなったと振り返る。周囲は「お前にはまだまだ見せるものがたくさんある」と言ってくれるが、わざわざ新しいものを探すのではなく、常に自分を充足させ、熟成させていきたい。そうすれば自ずと、良い役と良い芝居が出合うはずだと考える。

 今の自分のペースは「競歩レベル」だというペ・スビン。「走っていくのではなく、周りを見ながらちょっと速く歩いている感じ。これからもそんなペースを維持したいです」。

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