左からキム・ミンジュン、ソ・ドヨン、キム・プルン、川口監督、主題歌を歌ったLay=5日、東京(聯合ニュース)
左からキム・ミンジュン、ソ・ドヨン、キム・プルン、川口監督、主題歌を歌ったLay=5日、東京(聯合ニュース)
韓日合作映画『チョルラの詩(うた)』(日本12日封切り)の試写会が東京・九段会館で5日に行われ、川口浩史監督と主演のキム・ミンジュン、ソ・ドヨン、キム・プルンらが出席した。

ソ・ドヨン の最新ニュースまとめ

 全羅南道・順川で撮影されたこの作品は、ソウル五輪前年の1987年、祖父の葬式に出るため祖父の故郷を訪れた詩人希望の在日韓国人青年、幸久(ソ・ドヨン)、高速道路建設現場で働く従兄弟のカンス(キム・ミンジュン)、カンスの幼なじみソンエ(キム・プルン)の、愛と葛藤(かっとう)を描く切ないラブストーリー。

 主演俳優2人に負けないようおしゃれをしてきたとあいさつし会場を沸かせた川口監督は、制作中はおとなしい日本映画とは異なり、韓国の俳優はどんどん質問してくるなど、撮影に臨む姿勢が情熱的だと評価し、真摯(しんし)役作りや互いの呼吸が繊細で、内面の演技にも深みがあると語った。

 キム・ミンジュンは、「意志の疎通が重要だが、目で気持ちが通じるので、韓国は韓国語が分かるのかと思った」と、川口監督を賞賛。ソ・ドヨンも「監督は人の心が読める人。感情をとらえるのに秀でている」と述べた。キム・プルンは「日本の監督との作業とありプレッシャーも大きかったが、男性なのに女性の気持ちをよく理解されていて、リラックスして楽しく撮影できた」と振り返った。

 またソ・ドヨンは、韓国人でも日本人でもないことが、どんなにつらいことなのか、演じながら感じた部分はとても大きかったと語った。
 キム・ミンジュンは、友情のために愛を捨てるかという質問に、「何より愛が最優先」と答え、今後、どんな恋愛をするか分からないが、詩で愛を表現したいと語った。「この作品を見てよかったと周囲の人に伝えてください」とアピールした。

 主演の3人は、試写会後に記者会見も行った。スケジュールに追われ完成した作品をまだ見ていないが、6日の大阪試写会で観客と一緒に見る予定だと話した。キム・ミンジュンとソ・ドヨンは、ドラマ「チング~愛と友情の絆~」で共演しており、演技の呼吸もぴったりで、クランクイン前にも心配することはなかったと明かした。



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