韓国MBCドラマ『神と呼ばれた男』の制作発表会が2月25日にソウル市内のホテルで開かれ、主演のソン・イルグク、ハン・チェヨンらが出席した。

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ドラマは同名漫画を原作にしており、ソン・イルグクは父親の復しゅうに乗り出す「完ぺきな男」のガンタを、ハン・チェヨンは明るくてはつらつとしたルポライターのボベをそれぞれ演じる。

ソン・イルグクは、「昨年初めに『風の国』を終えて以降、丸1年をこのドラマに投じた。あまりに長く待ったので不安にもなったが、うまく演じたいという欲が大きい」と述べた。「ガンタは現実には絶対にいない男だが、男ならだれても一度は夢見るような人物。自分も幼いころにガンタになりたいと思い、作品を知ったときにぜひやりたいと思った」と明かした。

自身が「本当にたくさん準備し、努力した」と言う通り、ソン・イルグクはそれこそドラマに”オールイン”した。完ぺきな男を演じるため、ドラマのためだけにヘアスタイリストも雇った。これまで15年にわたりベジタリアンを貫いてきたが、さらに筋肉質な体を作るため鶏胸肉や卵の白身を飽きるほど食べた。ドラマで使用するオートバイは自分で購入し、撮影のためにオートバイの免許も取った。「この1年間、刃を研いできたといっても過言ではないほど」と、ドラマへの入れ込みぶりを見せる。

『神と呼ばれた男』は、国内ドラマ初のハワイロケを行うなどスケールが大きく、スタイリッシュなアクションシーンを撮るため制作陣が骨を折った。ソン・イルグクは、「ハワイ撮影を終えて24日に帰国したが、きょうのハイライト映像を見ると、これまで自分たちが注いできた情熱は無駄ではなかったと思える」と満足感を示した。

一方、ひところ華やかで気品あふれる女性役が多かったハン・チェヨンは、今回はデビュー初期に見せたような“普通の女の子”を演じる。だが本人は、イメージチェンジのためにこのドラマを選んだわけではなく、元々華やかな役よりも平凡なキャラクターがはるかに気持ちが楽なのだと話した。

ボベはベールに包まれたガンタとその周辺の人物の正体をさぐる中で、ミスも連発し、勇ましくけんかを吹っかけたりもする。ハン・チェヨンは、「記者の役は初めてだが、自分が望む答えを手に入れるまで相手を追う演技をしながら、えらいと思うようになった」と振り返った。

華やかさは捨てたが、ドラマでは財閥家庭の高慢な女性、ハン・コウン、ユ・イニョンと、望まないながらも美ぼうを競うことになる。自分も身長が170センチメートルあるが、他の2人はさらに高くて細いため、2人と一緒にいると太っているように感じると笑うが、そんな部分が逆にボベ役には役立つようだと評した。「ボベは時として小さく、足りないように見えなくてはならないが、大きく見えすぎるとよくないでしょう。そういう部分では良かったと思う」と話した。

また、相手役のソン・イルグクが役に完ぺきに没頭しており、それが演技に非常に役立つと評価した。演技する上で相手への配慮も忘れないため、撮影もしやすいという。

ハン・チェヨンは、「撮影しながら一度も緊張したり震えたりしたことはないが、今回はとても緊張する。それだけに一生懸命にやりたい」と意欲を示した。