メラミンが検出されたヘテ製菓の「米サラン カスタード」=24日、ソウル(聯合)
メラミンが検出されたヘテ製菓の「米サラン カスタード」=24日、ソウル(聯合)
【ソウル25日聯合】 中国からOEM(相手先ブランド製造)供給されたコメ菓子など2種類の輸入菓子から、有害物質のメラミンが検出された。これを受け、保健当局は粉ミルクなどを含有する中国産食品の輸入を中断した。
 食品医薬品安全庁が24日に明らかにしたところによると、乳加工品含有輸入加工食品に対し回収検査を行った結果、中国・天津の工場でOEM方式で製造されたヘテ製菓「米サラン カスタード」(製造日2008年7月22日)と、J&Jインターナショナルが輸入した「ミルクカスタード」(輸入日2008年8月13日)からメラミンが検出された。国内に流通する食品からメラミンが検出されたのは今回が初めてで、韓国も「メラミン安全地帯」ではないという事実が明確になった。

 特に、ヘテ製菓「米サラン」からは137ppmという多量のメラミンが検出されており、衝撃は大きい。問題の発端となった中国産粉ミルクからは数十~数百ppmのメラミンが検出されていた。国内流通製品、それも牛乳や粉ミルクではなく2次加工食品から100ppm以上の多量のメラミンが検出されたことは、加工食品でも相当量のメラミンを摂取する可能性があることを意味する。

 ある食品業界関係者は、今回の事態の影響で、消費者が中国産食品全般を忌避する傾向が強まるほかないと懸念を示す。コスト問題から当面はOEMを中断することはできず、工場や原材料管理を強化するメーカーが増えるだろうと話している。しかし、中国産食品や中国産原料を使用した食品全般に対する不安と不信はさらに高まる見通しだ。国内食品メーカーの食品安全管理の水準が期待以下だということも明らかになり、韓国でも存在があらわになったメラミン問題は容易には収まらないと思われる。

Copyright 2008(C)YONHAPNEWS. All rights reserved. 0