【ソウル10日聯合】農心が生産したスナック菓子からネズミの頭部とみられる異物が発見された問題で、食品医薬品安全庁は10日、半製品状態までの生産を行っていた中国・青島の工場を調査した結果、製造工程上の問題点は発見できなかったと発表した。
 異物混入の経緯を明らかにするため、同庁は2日から3日間にわたり、食品工学関連の専門家を含む調査団を現地工場に派遣していた。製造・加工施設は外部から密閉された状態で、ネズミが入り込む可能性はないとの結論が下されたという。このスナック菓子は、圧縮切断、乾燥、異物選別・包装の3工程で製造されている。圧縮切断段階でネズミが混入した場合は圧縮により棄損され、切断段階で混入した場合でも菓子と同じ大きさに処理されることから、発見された異物の形状をとどめることは困難だとの説明だ。

 これに先立ち食品医薬品安全庁は、完成品を生産する農心釜山工場でも調査を行っているが、やはり工程上の問題点は発見できなかった。異物混入の経路は、このまま解明されない可能性が高まった。

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