韓国　きょうのニュース（３月４日）

◇検事総長が辞任　検察改革巡り政権と対立　尹錫悦（ユン・ソギョル）検事総長が与党による「重大犯罪捜査庁」設置の動きに反対し、辞任を表明した。ソウルの大検察庁（最高検）の玄関前で報道陣に対し「きょう、総長職を辞職しようと思う」と述べ、「この国を支えてきた憲法の精神と法治システムが破壊されている。被害を受けるのは国民だ」と指摘した。文在寅（ムン・ジェイン）大統領が辞意を受け入れたため、尹氏は７月下旬の任期（２年）満了を前の辞任が決まった。尹氏は検察改革などを巡って文在寅政権と対立。重大犯罪捜査庁の設置は検察の捜査権を完全にはく奪するもので、腐敗の横行を招くと強く非難しており、こうした立場を改めて表明した格好だ。◇ソウル市長選公認候補に呉世勲元市長　最大野党　最大野党「国民の力」は４日、４月７日に実施されるソウル市長選の公認候補に呉世勲（オ・セフン）元ソウル市長（６０）を選出した。呉氏は４１．６４%の得票で、羅卿ウォン（ナ・ギョンウォン）前国会議員（３６．３１%）らを退けた。また、ソウル市長選と同じ日に実施される釜山市長選の公認候補は朴亨ジュン（パク・ヒョンジュン）元議員（６１）が選出された。◇コロナ新規感染者　２日連続４００人超　中央防疫対策本部は４日、この日午前０時現在の国内の新型コロナウイルス感染者数は前日午前０時の時点から４２４人増え、累計９万１２４０人になったと発表した。１日当たりの新規感染者数は２日連続で４００人を超えた。新規感染者数は先月中旬から３００～４００人台で推移し、大きな減少はみられないが、全国各地で新たな感染が発生しており、感染者数はいつ急増するかわからない状況だ。◇コロナワクチン接種後死亡　首相「死因を明確に究明し公開」　丁世均（チョン・セギュン）首相は４日の中央災難（災害）安全対策本部の会議で、国内で新型コロナウイルスワクチン接種後の死亡例が発生したことについて「政府は死因を明確に究明し、その結果を透明に公開する」とし、「政府を信じて積極的に接種に臨んでもらいたい」と呼び掛けた。また、積極的に接種に協力する国民のために政府が総力を結集させていくと強調した。◇北朝鮮男性の越境見逃し　軍が師団長を解任　軍当局は、北朝鮮の男性が先月韓国側に越境した際に軍の監視カメラに複数回捉えられていたにもかかわらず適切な措置を怠ったとして、陸軍第２２師団長を解任し、第８軍団長に厳重警告の措置を取る。国防部が４日、人事措置を発表した。ピョ・チャンス第２２師団長（少将）は 海岸の警戒と対浸透作戦に対する監督責任、水門・排水路管理の監督不十分の責任を問われ解任された。上級部隊長のカン・チャング第８軍団長にも監督責任を問い、書面で厳重警告する予定だ。