「慰安婦売春」発言、擁護の教授を再任用した漢陽大に学生らが抗議 「歪曲と蔑視を繰り返している」(画像提供:wowkorea)
「慰安婦売春」発言、擁護の教授を再任用した漢陽大に学生らが抗議 「歪曲と蔑視を繰り返している」(画像提供:wowkorea)
韓国・ハニャン(漢陽)大学政治外交学科の学生会は3日、ソウル市内にある学校本館前で記者会見を開き「元日本軍慰安婦に対する歪曲と蔑視を繰り返すジョセフ・イー准教授の再任用を反対する」と明かした。

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 学生らが、イー准教授の再任用撤回を要求するのは、先ごろイー教授が延世大学アンダーウッド国際大学のジョー・フィリップス准教授と共に「慰安婦は売春婦」としたハーバード大学のラムザイヤー教授の主張を事実上、擁護したためだ。

 2人の教授は、米外交専門誌ディプロマットに「慰安婦と学問の自由に関して」というタイトルの寄稿文を英文で共同寄稿。この寄稿文で「ハーバード大学教授の文書に対する最近の論争は、討論と議論のための余力がどれほど制限されたかを示している」とし、ラムザイヤー教授の主張を事実上、擁護する立場を示した。

 この日の記者会見で学生のキム・ミンソさんは「新入生として最初に直面したのは、イー准教授の歴史歪曲だった」とし「過去の歴史を胸に刻み、より良い未来に向けて一歩ずつ進んでいくことにおいて先頭は政治学の道であり、慰安婦の歴史歪曲は必ず正さなければならない」と述べた。

 学生らが専攻授業の単位がかかっている状況でイー准教授の再任用を要求したのは、イー准教授に関する議論が繰り返されているためだ。

 政治外交学科のソン・ヒョンジョン総学生会長は「2016年から2021年度までイー准教授の慰安婦に関する発言は、何度も問題になった」とし「学校に問題提起し、対策を要求したが十分な謝罪や再発防止対策はなかった」と指摘した。

 漢陽大学はすでに開講し、イー准教授は政治外交学科の専攻科目である「比較政治経済論」を担当している。学生会側は、イー准教授が担当する科目は専攻授業に該当し、20人の定員に対して15人が受講を申請した状態だと伝えた。

 過去、イー准教授は授業中に慰安婦に関して発言したところ、学生らの問題提起と謝罪要求を受けた。イー准教授の発言を糾弾する署名運動も巻き起こった。

 政治外交学科の学生会は、大学側がイー准教授の再任用過程で学生らの意見を反映すると約束したが、これを守っていないと主張。政治外交学科のチェ・ユンテ学生副会長は「1か月前の1月、大学側は学生から意見や反応が全くないかのようにイー准教授の再任用を一方的に決め、発表した」とし「大学側は、イー准教授の去就について以前とは異なる決定を下さなければならない」と強く訴えた。

 一方、学生らはこの日の記者会見を終え、大学側にイー教授の再任用を拒否する要求書を伝達。冬休みと新型コロナウイルスによって学校内に集まることのできない状況で、オンラインで学生会会員らを通して1628人の署名を集めたという。該当の要求書には、在学生のほか卒業生から3日で500人分の署名を集めたと伝えられた。

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