1月20日に韓国で最初の新型コロナウイルス感染者が確認されて以降、1日当たりの新規感染者数が初めて2日連続で1000人超となった。11月上旬の時点では100人程度で推移していたが、中旬から首都圏を中心に増加ペースが早まり、4桁に達した。政府の防疫対策「社会的距離の確保」のレベル分けの基準では最も高い第3段階に該当する。
学校や職場、小規模な集まりなど日常生活の場での感染拡大に加え、感染時の重症化リスクが高い人が大勢いる療養施設、療養型病院などでもクラスター(感染者集団)が続出している。死者も大幅に増え、防疫当局はさらに警戒を強めている。
新たに確認された市中感染者は993人で、前日より61人少ないとはいえ1000人に近い。地域別にみると、ソウル市が420人、京畿道が284人、仁川市が80人で、首都圏が784人を占めた。ソウル市は初めて400人を超えた。
首都圏以外では釜山市が44人、慶尚南道が30人、大邱市が20人、忠清北道が19人、全羅北道が18人、忠清南道が17人、済州道が12人、大田市が11人、光州市と蔚山市がそれぞれ10人、江原道と慶尚北道がそれぞれ9人だった。
ソウル市竜山区の建設現場に関係する61人が陽性と判明したほか、京畿道高陽市の療養型病院での感染者が30人に上っている。江原道平昌郡のスキー場でもこれまでに11人の感染が確認された。
一方、海外からの入国者で新たに感染が確認されたのは21人で、このうち7人は空港や港湾での検疫で判明し、14人は入国後の自主隔離中に陽性と分かった。
死者は前日から22人増えて計634人となった。韓国国内の平均致死率は1.36%。
重篤・重症患者は242人で、前日比16人増加した。
16日の検査件数は5万71件で、前日より2522件多かった。
中央防疫対策本部は毎日午前に同0時時点の新型コロナ感染者数を発表している。
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