ソウル市の公共交通機関、運行数を減らした夜10時以降は著しい‘車内混雑’なし…「非常に良好」(画像提供:wowkorea)
ソウル市の公共交通機関、運行数を減らした夜10時以降は著しい‘車内混雑’なし…「非常に良好」(画像提供:wowkorea)
ソウル市が夜10時以降の公共交通機関の運行を20%減らしてから夜間乗客数は35%ほど減少した。1つの車両にさらに多くの人が押し寄せ、新型コロナウイルス感染症の危険が高まるといった懸念は現実のものにはならなかった。

2日、ソウル市によると、午後10時以降の地下鉄の利用客は、運行を減らし始めた先月27日以降、前週より35%ほど減少した。市内バスも午後10時以降の乗客数が36.7%、午後6~10時の乗客数が平均6%ほど減少した。

ソウル市交通政策室のイ・チャンソク室長はこの日の午前、ソウル市庁で開かれたコロナ現況オンラインブリーフィングで「公共交通機関の削減運行により、多くの市民が深夜の集まりを減らし、早く帰宅することが分かった」と評価した。

ソウル市は首都圏地域のコロナ再拡散を防ぐための‘1千万市民ストップ対策’の一環として、市内バスは先月24日から、地下鉄は27日から削減運行を実施している。地下鉄1~8号線では、午後10時から午前0時までの2時間、運行回数は以前よりも33回減った。

公共交通機関の削減運行は飲食店・飲み屋の営業を9時まで許容するソーシャルディスタンス対策とあいまって効果が出ている。ソウル市の関係者は「地下鉄利用客が午後9~10時には前より8.2%増加したが、10時以降は明らかに減った」とし「市民たちが協力してくれた結果」と述べた。

削減運行後、深夜時間に投入される車両数が減り、地下鉄の混雑度は平均50%から58%へとやや増加した。ソウル市は、混雑度80%以下は‘余裕’、130%以下は‘普通’、130~150%は‘注意’、150%以上は‘混雑’段階と判断している。

ソウル市の関係者は「混雑度58%は非常に良好な水準と見られる」とし「削減運行後、特定の時間に乗客が殺到するのではないかという懸念もあったが、現在はそのような状況が発生していないものと見られる」と評価した。

ソウル市のコロナ感染者はこの日0時基準で、計9159人だ。このうち感染経路が‘公共交通機関’に分類された人は1人もいない。コロナの発病初期から市民がマスク着用を生活化しており、公共交通機関の防疫システムも円滑に作動した結果だとソウル市は判断している。

また、他のソウル市関係者は「公共交通機関内では、密集・密接・密閉の危険を減らすための努力を続けている」とし「特に地下鉄は出発する直前までドアを開けておいたり、バスは乗客が前のドアから乗る時に後ろのドアも一緒に開けたりするなど、換気のための対策も行っている」と説明した。

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