新型コロナウイルス検査を受けに来た人々(資料写真)=(聯合ニュースTV)
新型コロナウイルス検査を受けに来た人々(資料写真)=(聯合ニュースTV)
【ソウル聯合ニュース】韓国の中央防疫対策本部は1日、この日午前0時現在の国内の新型コロナウイルス感染者数は前日午前0時の時点から451人増え、累計3万4652人になったと発表した。市中感染が420人、海外からの入国者の感染が31人。1日当たりの新規感染者数は11月28日まで3日連続で500人を超えた後、29日からは3日連続で400人台となっている。日常生活での感染が続いていることから、政府は全国的に防疫対策を強化した。

 ここ数日は週末を挟み検査件数が少なかった影響もあり、感染拡大に歯止めがかかったと判断するには早い。専門家と防疫当局は、むしろ1~2週間後に1日当たりの新規感染者が1000人に上る可能性もあると警戒している。日常のさまざまな場所を起点にクラスター(感染者集団)が続出している上、ウイルスの生存期間が長くなる冬が本格的に始まるため。

 政府は1日から7日までの予定で首都圏の防疫対策強化に踏み切った。「社会的距離の確保」のレベルは5段階のうち上から3番目の第2段階に据え置くが、多くの感染者が発生したサウナのほか、エアロビクス教室などグループで行う屋内スポーツ施設を休業とする。首都圏以外での社会的距離確保のレベルは14日まで、第1.5段階以上に引き上げる。

 この日の新規感染者数は451人で、前日より13人多い。

 市中感染者は前日比6人増の420人だった。4日連続で400人を超えている。地域別にみると、ソウル市が153人、京畿道が86人、仁川市が16人と首都圏で255人だった。そのほかの地域では釜山市と忠清北道がそれぞれ31人、光州市が22人、忠清南道が16人、大邱市が11人、大田市と慶尚北道、慶尚南道がそれぞれ10人、江原道と全羅北道がそれぞれ9人、蔚山市と世宗市、全羅南道がそれぞれ2人。

 慶尚北道慶山市の大学と釜山市の宗教施設、ソウル・江南区の英語塾で新たにクラスターが発生した。

 一方、海外からの入国者で新たに感染が確認されたのは31人で、前日から7人増えた。14人は空港や港湾での検疫で判明し、残りの17人は入国後の自主隔離中に陽性と分かった。

 新たな死者はなく、計526人。韓国国内の平均致死率は1.52%となっている。

 11月30日の検査件数は2万2825件で、前日より8563件多かった。

 中央防疫対策本部は毎日午前に同0時時点の新型コロナ感染者数を発表している。


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