モ・ジョンファ韓国兵務庁長、「『BTS』を非難した中国ユーザーの言い分は100%違う」と一蹴。2020年10月13日午前ソウル・ヨイド国会にて。(画像提供:wowkorea)
モ・ジョンファ韓国兵務庁長、「『BTS』を非難した中国ユーザーの言い分は100%違う」と一蹴。2020年10月13日午前ソウル・ヨイド国会にて。(画像提供:wowkorea)
韓国のモ・ジョンファ(牟鍾和)兵務庁長は13日、ボーイズグループ「BTS(防弾少年団)」が最近、受賞感想で朝鮮戦争と韓米同盟の価値について言及したことと関連し、「『BTS』が韓米同盟を強調したことは相当鼓舞的な話」だと評価した。

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半面、「BTS」に対する中国官営メディアと現地のネットユーザーの一方的な非難に対しては、謝った主張だという所信を表明した。

モ庁長は同日、国会の国防委員会・兵務庁国政監査で中国官営メディア「環球時報」が「『BTS』のメンバーたちは、祖国の長い敵国の同盟国が受けた損失さえも認知すべきだった」と報じたことに対して、「100%違うと思う」とし、このように述べた。

そして「『BTS』が韓米同盟を強調したことはかなり鼓舞的な話」だとし、「これを中国のネットユーザーが話すのは相当決まりの悪い話」だと指摘した。

「BTS」は今月7日に韓米関係に寄与した人物や団体に与えられる「ヴァン・フリート賞」を受賞した。「BTS」のリーダーRMは受賞感想で「今年は朝鮮戦争70周年。韓米両国がともに経験した苦難の歴史と多くの人々の犠牲を永遠に記憶していく」と明らかにした。

すると短い感想をめぐり、中国のネットユーザーたちは「『BTS』が“抗米援助戦争(アメリカに対抗して北朝鮮を助ける戦争)”精神で参加した中国軍の犠牲を無視した」、「国家尊厳に触れた」など、「BTS」への非難に乗り出した。

「環球時報」もこれに合わせ、「『BTS』の受賞感想が中国のネットユーザーたちの怒りを引き起こした」という記事を出し、批判の世論をあおった。

モ庁長はこのようが中国内の反応を「100%違う」、「決まりの悪い話」だと一蹴したのだ。

同日、国防委員会の兵務庁国政監査では与野党委員たちも「BTS」の受賞感想を積極的に擁護した。「国民の力」のハン・ギホ(韓起鎬)議員は、“抗米援助”という表現を使った中国のネットユーザーに「我々を朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)と勘違いしているようだ」と指摘した。

韓米連合司令部の副司令官を務めた「共に民主党」のキム・ビョンジュ(金炳周)議員は、「ヴァン・フリート将軍は朝鮮戦争に参戦し、米第8軍の司令官として勝利を導いた将軍」だとし、「『BTS』の感想を見ると、護国・報勲と韓米同盟の価値をよく表現したと思う」と述べた。
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