新型コロナウイルス禍で初の名節…満月に「病気終息」を願う(提供:news1)
新型コロナウイルス禍で初の名節…満月に「病気終息」を願う(提供:news1)
新型コロナウイルス(COVID-19)禍で迎える初めての秋夕(チュソク、中秋節)当日の1日午後、全国各地でさわやかな夜の空気を楽しみながら月を眺める人々がそれぞれの思いを願った。

新型コロナウイルスの終息を一般的な願いに挙げながら、海外旅行など、自分だけの願い事も掲げた。

この日の夕方、ソウルマポ(麻浦)区マンウォンハンガン(望遠漢江)公園に向かう途中で出会った30代のチンさんは「新型コロナウイルスの終息が唯一の願いだ」と語った。昨年の台湾旅行が最初で最後の海外旅行になるのではと心配する彼は「親戚のお年寄りたちが感染せず、1日も早くワクチンが出来て皆が安全に暮らせるといい」と語った。

マーケティングの仕事をしているイさん(27)は、「早く新型コロナウイルスが終息し、転職のチャンスが増えればいい」という望みを明らかにした。採用市場が凍結し新入社員はもちろん、転職まで困難な現実を表わしたものである。彼は「1歳でも若いうちに希望の分野で働いてみたい」と言いながらその場を後にした。

「月見スポット」であるソウルチョンノ(鍾路)区セジョン(世宗)路の景福宮で昼に出会った、シンガポール出身のジュンさん(31・仮名)も新型コロナウイルスの終息を祈った。結婚2年目の「新婚」である彼は、「ゴールデンウィーク」を夫人と離れて過ごすしかなかった。業務の特性上、海外から入国時、2週間の隔離が難しいからである。彼は「(国家間を)楽に行き来する日が早く来てほしい」と切実に願っていた。

この日、ソウルの夜空に浮かんだ満月は雲間に見え隠れを繰り返した。少しでも満月が見える時を狙って、カメラや携帯電話のシャッターを押す姿があちこちで見られた。

一方、ソウルナムサン(南山)とソクチョン(石村)湖近隣、インチョン(仁川)のヨンジョン(永宗)島とプサン(釜山)のクァンアン(広安)里、ヘウンデ(海雲台)海水浴場など、全国各地で満月を愛でた市民は、Facebookやインスタグラムなどにハッシュタグ「満月」をつけて、健康と育児、学業などそれぞれの願いを共有した。

気象庁の予報ではこの日、全国の月の出時刻は東から△釜山午後6時11分△カンヌン(江陵)6時12分△テグ(大邱)6時13分△テジョン(大田)6時18分△ソウル、クァンジュ(光州)、チェジュ(済州)6時20分。

気象庁の関係者は、「中部地方は夜に雲間から満月を見ることができるが、夜12時頃にはだんだん薄れて満月を見ることは難しいだろう」と予想した。
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