韓国政府の中央災難(災害)安全対策本部は台風10号による被害について、7日午前10時半現在、軽傷者が1人確認されたと明らかにした。
施設への被害は公共施設20件、私有施設28件が報告された。ただ集計が終わっていないため被害規模はさらに大きくなるものとみられる。
公共施設のうち、南東部・慶州市の月城原発2号機と3号機のタービン発電機が7日午前に停止した。原発を運営する韓国水力原子力(韓水原)が原因を調査中で、タービン停止による放射線漏れはないという。
私有施設の被害は住宅浸水・住宅破損が14件、工場看板の破損3件、車両浸水1件、その他10件となっている。
停電は南東部の釜山、蔚山、大邱地域を中心に1万7620戸で発生。このうち1万1523戸は復旧したが、残りの6097戸は停電が続いている。
台風の接近に伴い、1087世帯の1640人が事前に避難した。
各地で交通の乱れも相次いでいる。釜山などの道路37か所で車両の通行が規制されている。鉄道は京釜線の東大邱から釜山の区間など、9路線の運行が停止された。旅客船の運航は91航路の全便が、航空便は7空港の76便が欠航した。
消防当局は7件の救助活動で20人を救助した。
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