22日、韓国軍によると、軍当局は非武装地帯(DMZ)の多くの地域で、北朝鮮が最前線地域の対韓国拡声器の再設置作業に乗り出した場面を捉えたという。
最近、北朝鮮軍の総参謀部は軍事行動を予告するとともに、北朝鮮は対韓国のチラシを大量印刷するなど心理戦を始めた。同日の対韓国拡声器再設置も、これに続く措置の一環と思われる。
注目されるのは、韓国軍がこうした北朝鮮の心理戦に「相互主義」で対応していくかどうかだ。すでに北朝鮮軍が対韓国のビラ散布を大々的に宣伝し、拡声器の設置まで乗り出したため、野党を中心に政界では対北朝鮮心理戦対応の必要性が出ている。
これまで韓国軍は、北朝鮮のケソン(開城)南北連絡事務所の破壊直後、軍事的挑発行為に出る場合、強力に対応する方針を明らかにしながらも、対北朝鮮拡声器放送の再開については即答を避けてきた。政府の立場として、北朝鮮を刺激する行為はできるだけ避けたいという本音があったものと見られる。
特に、対北朝鮮拡声器放送は、夜間は北朝鮮側に約24キロメートル、昼間は約10キロメートル離れたところまで音が届き、心理戦でかなりの効果があるといわれており、北朝鮮が敏感に反応しかねないため、拡声器放送の全面再開に乗り出すまで軍当局の苦悩が予想される。
しかし、北朝鮮が対韓国のビラを大量散布すると予告しており、対韓国拡声器放送を再開するためにスピーカーを設置するなどの動きも見せているため、韓国軍も国内世論の悪化を考え「相応の措置」に乗り出さなければならないものと見られる。
Copyrights(C) News1 wowkorea.jp 83