ソウル医療院で来院者を案内する関係者=14日、ソウル(聯合ニュース)
ソウル医療院で来院者を案内する関係者=14日、ソウル(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国の防疫対策本部は15日の記者会見で、ソウル市の繁華街・梨泰院のナイトクラブで発生した新型コロナウイルスの集団感染に関係する感染者数(同日午後0時現在)が153人に増えたと発表した。同日午前0時の時点より5人増加した。韓国当局は全国で2次・3次感染が確認されているとして、検査と疫学調査に積極的に協力するよう呼びかけた。 153人のうちクラブの訪問者は90人で、残り63人は感染者の知人や家族、その関係者という。  ソウル郊外の仁川市ではクラブを訪れた塾講師の感染者から生徒が感染し、この生徒の家庭教師も感染が確認されるなど2次・3次感染が相次いでいる。 ソウルでもクラブの訪問者と同じカラオケ店を訪れた人の感染が複数確認されるなど、3次感染が広がっている。 中央災難(災害)安全対策本部の金剛立(キム・ガンリプ)第1総括調整官は「本人の意図と関係なく、(感染の)リスクが高い場所で防疫規則を守らない場合、本人だけでなく家族、隣人、共同体にどのような影響を与えるかを示す例」と述べた。 減少傾向にあった自宅隔離者数は14日午後6時現在、3万6945人となり、集団感染の影響で増加に転じた。自宅隔離者は4月15~16日の約5万9000人をピークに、その後は1日あたり1000~2000人ずつ減少していた。 一方、当局は塾講師から感染した仁川市の生徒2人が、感染したことを知らずに教会の礼拝に参加したことが分かり、教会の信者740人を対象に検査を実施したが、結果を待っている5人を除く全員が陰性と判明した。 金氏は施設の消毒や発熱検査、マスク着用の義務化、指定座席制など防疫措置を守った結果だと分析。「1000人の信者のうち、300人余りはオンラインで礼拝に参加し、感染を防ぐため手袋の着用も義務化するなど、施設の特性に合わせて防疫措置を考え、実施したことは高く評価できる」として、「このように生活の中で距離を置くことに気をつければ2次感染・3次感染を効果的に防げる」と述べた。
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