【世宗聯合ニュース】韓国の政府系シンクタンク、韓国開発研究院(KDI)は12日発表した「経済動向5月号」で、韓国経済について、新型コロナウイルス感染拡大による悪影響で消費と輸出が減少し、国内景気の冷え込みが深まっているとの見方を示した。3月の小売販売額とサービス業生産は急減し、4月の消費者心理指数は下落を続け、内需が消費を中心に急速に縮小しているとしたほか、本格的な需要縮小により4月の輸出は全ての品目・地域で大幅に減少したと説明した。 KDIは、今年の1月号と2月号では景気不振が緩和されつつあるとしていたが、新型コロナの感染拡大を受けて3月号からはこうした表現を削除。3カ月連続で景気が減速しているとの判断を示した。 3月の全産業の生産は、サービス業が2000年以来で最大の減少幅を記録した影響で前月比0.6%増にとどまった。 サービス業生産は新型コロナのあおりで宿泊・飲食店業(32.1%減)、芸術・スポーツ・余暇サービス業(45.9%減)などが急減し、全体で5.0%減となった。 消費も一段と冷え込んでいる。3月の小売販売額は前年同月比8.0%減少。外国人客の急減や対面接客の縮小などで免税店や百貨店の販売額が大きく落ち込んだ。 4月の輸出額は前年同月比24.3%減となった。米国や欧州連合(EU)など主な輸出相手国で新型コロナによる移動制限が実施されていることから、需要の落ち込みは当面続くとKDIは見込んでいる。
Copyright 2020YONHAPNEWS. All rights reserved. 40