韓国の石油元売り大手4社の業績が悪化している(イラスト)=(聯合ニュース)
韓国の石油元売り大手4社の業績が悪化している(イラスト)=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】新型コロナウイルスの感染拡大と国際原油価格急落で打撃を受けている韓国の石油元売り大手のSKイノベーション、GSカルテックス、S-OIL、現代オイルバンクの業績悪化が現実化している。 S-OILの1~3月期の営業損失は1兆73億ウォン(約880億円)で、四半期ベースで過去最低を記録した。現代オイルバンクの営業損失は5632億ウォン。 この2社だけですでに赤字額が合計1兆5705億ウォンに上る。業界1位のSKイノベーションは6日、2位のGSカルテックスは今月中旬に1~3月期の業績を発表する予定だ。 業界ではSKイノベーションの赤字額が1兆ウォンを上回るとの見通しが支配的だ。GSカルテックスも5000億ウォン以上の赤字が予想される。 赤字の主因は原油価格の急落による原油・石油製品の在庫価値下落、新型コロナウイルスの感染拡大による需要の急減だ。 業界関係者は「S-OILの赤字が市場の見通しを2倍以上上回った。ほかの企業も予想より大規模な赤字を記録する可能性が高まった」とした上で、4社の1~3月期の赤字額の合計が4兆ウォンを超える恐れもあるとの見通しを示した。 4社の昨年通年の営業利益の合計は3兆1000億ウォンだったが、今年はわずか3カ月で昨年1年間の収益が吹き飛ぶ状況となった。
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