平壌にある工場でマスクを着用している労働者ら(労働新聞ホームページから)=(聯合ニュース)≪転載・転用禁止≫
平壌にある工場でマスクを着用している労働者ら(労働新聞ホームページから)=(聯合ニュース)≪転載・転用禁止≫
【ソウル聯合ニュース】北朝鮮の朝鮮労働党機関紙、労働新聞は25日、新型コロナウイルスの感染防止策として、「国全体が緊張状態にある今のような時期には多くの人が食堂など公共の場に集まるような行動を厳禁すべきだ」と報じた。

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 また、海外でも公共の場に集まることを自粛しているとして、「防疫網の統制から離れることを防ぐため」と説明した。

 その上で、「一部の公民(住民)の中では食堂に多くの人が集まって食事する問題を大したことではないように考える偏向がある」として、「差し向かいに座って対話をすること自体が伝染病の主な伝播空間になり得る」と警告。「感染者が出ていないからといって一瞬でも油断し緊張を緩めて、一人でも感染者が発生すれば災いのような結果を招きかねない」と強調した。

 同紙は韓国や中国など海外での新型コロナウイルスの発生状況などに関する記事も複数掲載した。

 北朝鮮は4月に開催する予定だった「平壌国際マラソン大会」を中止するなど、公共の場に人が集まることを避けている。金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長(朝鮮労働党委員長)も今月中旬、故金日成(キム・イルソン)主席と故金正日(キム・ジョンイル)総書記の遺体が安置されている平壌の錦繍山太陽宮殿を参拝した際に同行の幹部の数を最小限とし、注目を集めた。

 ただ、内部結束を図るための中朝境界の白頭山地区にある革命戦績地の視察には大人数を動員し、「矛盾」との指摘も出ている。


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